ELESTIAL QUARTZ
【骸骨(がいこつ)水晶・ワニ水晶】
どんな石?
エレスチャルクォーツは表面に特徴的な凹凸が見られたり、内部に幾何学模様のような空洞が存在したりする一風変わった水晶である。凹んだ表面の様子から「骸骨(がいこつ)水晶」、ワニのうろこのような表面形状から「ワニ水晶」と呼ばれることもある。
エレスチャルクォーツが一般的な水晶とは異なる成長過程を経て形成されたことは間違いないが、こうした特徴が生み出される詳細な環境条件はまだ明らかになっていない。複数の水晶が重なり合って結晶化したためにこのような姿になったという説もあれば、水晶が通常よりも急速に、あるいは休止を挟みつつ成長したために特殊な外観を持つようになったとする説もある。内部の空洞部分に水が含まれていることもあり、この水は水晶の生成過程で取り込まれた非常に古いものであることから、「水入り水晶」と呼ばれて収集家たちの注目を集めている。
もっと詳しく
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分類
ケイ酸塩鉱物
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化学組成
SiO2
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色
無色透明~白
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産地
ブラジル、マダガスカル、メキシコなど
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条痕
白
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モース硬度
7
結晶の形
八面体
三角形の面が8つある立体
柱状
細長い柱のような形で先が尖っているものもある
六面体
四角形の面が6つある立体
十二面体
五角形の面が12個ある立体
板状
板のように平たい形
鉱物の加工
ラフ
大きな結晶を砕いたままで磨かれていないもの石らしくゴツゴツしている
タンブル
大きな結晶を砕いたのち磨いたもの磨かれたことによって元々の輝きや透明度が増す
スライスカット
平たくカットして磨いたもの表面の模様が見やすい
ファセット
石の表面を多数の切り口でカットして磨いたもの計算されたカットから反射した光が輝く
カボション
ドーム状にカットして磨いたもの。真上から見た形は様々で石の模様や色が際立つ
鉱物を知る