マッチ箱博物館|MATCHBOX MUSEUM

水晶は胴体部分が六角柱に、端部は片側のみが六角錐のような尖った形に成長し、もう一方の端部は母岩から剥がれてできたギザギザと不規則な形状となるのが一般的である。しかし水晶の中には両端に整った頂点を持つものも存在し、これを両方の（ダブル）端部が仕上げられた（ターミネーテッド）水晶（クォーツ）という意味で「ダブルターミネーテッドクォーツ」と呼ぶ。成長を妨げる障害物が存在しない柔らかな地盤内で水晶が成長したため、あるいは水晶が成長過程で母岩から剥がれ落ち、そのまま成長を続けたためにこうした姿になったのだと考えられている。
「世界一美しい水晶」と呼ばれることもあるアメリカはニューヨーク州ハーキマー郡産のハーキマーダイヤモンドクォーツも、このダブルターミネーテッドクォーツの一種である。