マッチ箱博物館|MATCHBOX MUSEUM

【ファーデンクォーツ 後編】

【ファーデンクォーツ 後編】

前編ではファーデンクォーツの特徴と、
その特徴がいかにして生み出されたのかについてご説明しました。

ユニークな姿で注目と人気を集めるファーデンクォーツ。

その最大の産出国はパキスタンです。

様々な種類の水晶が世界中で発見されていますが、その中でもパキスタン産ファーデンクォーツは
形状のバリエーションが最も豊富だと言われています。
コレクター魂を刺激されてしまいますね。

パキスタンで最も有名なファーデンクォーツの産地は、バロチスタン州のゾブ地区です。

高まる人気に応えるべく、新たな産地の開拓も進んでいます。
現在ではバロチスタン州カーラン地区や、
カイバル・パクトゥンクワ州の南ワジリスタン地区といった地域でもファーデンクォーツが発見されています。

パキスタンで大々的な採掘が始まるまで、ファーデンクォーツは流通量が少なく値段の高い、
高嶺の花的存在でした。
産出量も形のバリエーションも豊富なパキスタン産ファーデンクォーツの登場により、
この水晶のコレクターは増え続けています。

パキスタンはマッチ箱博物館にとって、1990年代初頭から取引のある縁の深い国。

マッチ箱博物館では、有名なバロチスタン州ゾブ地区産の
ファーデンクォーツをお届けしています。

他の水晶にはない、パキスタンのファーデンクォーツならではの魅力をお楽しみ頂けるよう、
個性的な形状が面白い石を厳選しています。

自然の生み出したオリジナリティあふれる芸術作品の形を、
手触りを、ぜひ味わってみてください。

そして内部の「糸」を眺めてみてください——
この白い筋は過酷な環境に耐え、割れを修復しながら成長した水晶の傷跡かも知れない。

あるいは別々に成長してきた水晶を一つに結びつけた繋ぎ目かも知れない・・・
この石が経てきたであろう成長や修復、結合の過程に思いを馳せると、
水晶という無機物に生命力のようなものすら感じますね。

自然の神秘の結晶、ファーデンクォーツ。

一度手に取ればあなたの「推し石」になるかも知れません。

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