マッチ箱博物館|MATCHBOX MUSEUM

虫入り琥珀の世界へようこそ
マッチ箱博物館は、世界最大級の
虫入り琥珀を所蔵しています。
その一部ご覧ください。

本書では、地球のロマンが詰まった
魅惑の化石”虫入り琥珀”の謎を紐解いていきます。

基本的な知識をはじめ、写真資料や
雑学など虫入り琥珀を知っている人にも
まだ知らない人にも楽しんでいただける、
そんな内容をお届けします。

太古の地球に思いをはせて
琥珀の中に広がる世界を
覗いてみましょう。

MATCHBOX MUSEUM


第一章
“虫入り琥珀を知る”

遠い昔の地球で生まれた不思議が
いっぱいの化石“虫入り琥珀”とは
一体どんなものなのでしょう。
まずは、琥珀の成り立ちや産地などの基本的な知識を一緒に
学んでいきましょう。

ABOUT虫入り琥珀とは何か

虫入り琥珀とは、琥珀の中に昆虫などの小さな生きものや植物が閉じ込められたものです。
琥珀は、太古の木の樹脂が固まって化石となったものを指します。

小さな虫たちが木から流れ出た樹液を舐めに来るなどして、樹脂と一緒に固まることで虫入り
琥珀になると考えられています。

樹液は木の中を流れて枝や葉っぱに栄養分をおくっているものです。
この樹液が木の外側に出て水分などが蒸発し、ネバネバした状態になったものを樹脂と呼びます。

樹脂には酸やアルコール、油などの成分が含まれており、これらが蒸発することで次第に固くなっていきます。
この固くなった樹脂(コパル)は土の中にうまり、何千万年もの間、圧力や熱などを受け続け、化石化し、琥珀となります。

コパルと琥珀の見た目はほとんど変わりませんが、コパルには樹脂の成分が残っています。
したがって、アルコールをたらすとその成分が蒸発してネバネバします。
琥珀には、蒸発する成分が全く含まれていないため、アルコールをたらしても何も変化しません。

これは、太古の森の想像図です

遠い昔の地球を想像すると
とてもワクワクしませんか?

遠い昔の地球を想像すると
とてもワクワクしませんか?

自然が何千万年もかけて作った虫入り琥珀は、当時の地球の様子を知るための手がかりとなる大変貴重なものなのです。

FEATURE主な産地とその特徴

琥珀は世界中のさまざまな国で産出されています。
なかでも地図上の国々ではよく虫入り琥珀が発掘されており、日本では岩手県の久慈市が有名です。
マッチ箱博物館では、3つの地域の虫入り琥珀を所蔵しています。
産地ごとに、その特徴をご紹介します。

  1. 1バルト海沿岸

    琥珀の90%はこの地域で取られています。
    およそ4500万年前~4000万年前に存在したマツ科の木(学名:Pinus succhinifera)からできた琥珀です。多くは黄色かオレンジ色ですが、さまざまな色のものが存在しています。

  2. 2ミャンマー連邦共和国

    他の地域で採れるものよりも年代が古く、およそ9900万円前に存在した木からできた琥珀です。
    この年代は白亜紀といい、恐竜が生きていました。色は黒っぽいものや深いオレンジ色をしたものが多くみられます。

  3. 3ドミニカ共和国

    およそ3000万年前に存在したマメ科の木(学名:Hymenaea protera)からできた琥珀です。
    その多くは黄色やオレンジ色ですが、他にもさまざまな色をしたものがあります。
    この地域の琥珀を最初に見つけたのは、アメリカ大陸を発見したコロンブスといわれています。

第二章
“太古の虫を観察する”

ここからは、顕微鏡で撮影した拡大写真を観察していきましょう。
虫入り琥珀は、太古の姿のまま時が止まった
まるでタイムカプセルのような存在。
あなたの琥珀の中にも、昔の貴重な虫や不思議ななにかが入っているかもしれません。

Major Pestsよくみられる虫

琥珀の中によく入っている虫をご紹介します。
太古の地球にもさまざまな虫たちが暮らしていたことがわかります。

  1. 1ハチ類

    BEES

  2. 2ハエ類

    このような蚊に見える
    ハエ類は、非常に
    良く見られる。

    FILES

  3. 3クモ類

    arachnids

  4. 4カメムシ類

    Stink bugs

  5. 5多足類

    Myriapoda

  6. 6コオロギ類

    crickets

  7. 7アリ類

    ants

  8. 8チャタテムシ類

    Psocids

  9. 9アミメカゲロウ類

    Mayflies

Valuable貴重な虫たち

当館所蔵品の中からイチオシの貴重な虫や虫以外のめずらしい内包物をご紹介します

  1. 1交尾中のハエ類

    FLIES

  2. 2サソリ類

    scorpions

  3. 3植物類

    Plants

  4. 4産卵中のハエ類

    FLIES

  5. 5ハエ類

    FLIES

  6. 6可動水泡

    blisters

番外編
“琥珀にまつわる雑学”

  1. 01

    琥珀はもともと樹脂であり
    主成分が炭素であるため燃えます。
    燃えると、とてもいいにおいがするため
    昔からお香としてもつかわれてきました。

  2. 02

    琥珀に閉じ込められた虫には恐竜の
    血を吸ったダニなどもいるとされています。

  3. 03

    琥珀の表面をこすると静電気が起きます。
    しかしながら、電機は通しません。

  4. 04

    樹脂につかまったときの虫はまだ
    生きていて逃げようともがきます。
    その跡が虫の周りに線になって
    残っていることもあります。

  5. 05

    琥珀は石ですが、軽いため海水に浮きます。
    嵐の後に海辺で見つかることもあり
    昔は海で琥珀が作られていると
    思われていました。

  6. 06

    イギリスでは結婚10周年、
    フランスでは34周年記念に愛を込めて
    琥珀をおくる習慣があるそうです。

  7. 07

    紫外線に当てると、光ります。
    中には青色に光るめずらしい琥珀があり
    「ブルーアンバー」と呼ばれています。

  8. 08

    ロシアのエカテリーナ宮殿には
    部屋全体が琥珀で飾られた
    「琥珀の間」があります。

虫入り琥珀研究のこれから

虫入り琥珀の研究は近ごろ、 大きな変革をむかえています。
これまでは虫が何種にあたるのか、 体の特徴を見比べて正確に 分類する研究が推し進められてきました。
しかし最近、従来よりさらに細かい部分まで観察することに よって、「当時その虫がどのように生活していたか」にまで せまった研究が発表されています。
実は琥珀の中の虫は、 他の化石と比べて保存状態がとてもよく 肉や毛などのやわらかい部分もしっかり残っているものが多い ため、
細部まで観察することができるのです。 本来であれば 見られるはずのない標本が、 琥珀に守られて残っているかも しれません。
まさにタイムカプセルともいえる虫入り琥珀の研究によって今は もう存在しない虫がどのように生きていたのか、今後明らかに なっていくことが大いに期待されます。

虫入り琥珀の商品詳細はこちら
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