ZIRCON
【風信子石(ヒヤシンスせき)】
どんな石?
無色透明から黄色、ピンク、赤に緑に青という豊富なカラーバリエーションに加え、強い輝きを誇るジルコン。しかし何と言っても特筆すべきは、この石が地球最古の鉱物であるということだろう。地球は約46億年前に誕生したと言われているが、44億年前に形成されたジルコンがオーストラリアで発見され話題となった。見た目も美しく、5000種類にも上る鉱物の中で最も古いという特別な石でありながら人気も知名度も今ひとつなのは、「模造ダイヤモンド」とも呼ばれる人工石「キュービックジルコニア」と混同されることがあるせいかも知れない。ジルコンはジルコニアと名前が似ているだけでなく、無色透明のものはその輝きからダイヤモンドと混同されたり、ダイヤモンドの代用品として使用されてきた歴史もある。しかしジルコンはれっきとした天然の、それも地球最古の鉱物である。
2021年に日本の誕生石が63年ぶりに改定され、ジルコンも12月の誕生石に追加された。このことがジルコンがその魅力にふさわしい脚光を浴びるきっかけとなるだろうか。
もっと詳しく
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分類
ケイ酸塩鉱物
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化学組成
ZrSiO4
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色
無色、黄色、ピンク、赤、緑、青など
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産地
オーストラリア、カンボジアなど
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条痕
白
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モース硬度
7.5
結晶の形
八面体
三角形の面が8つある立体
柱状
細長い柱のような形で先が尖っているものもある
六面体
四角形の面が6つある立体
十二面体
五角形の面が12個ある立体
板状
板のように平たい形
鉱物の加工
ラフ
大きな結晶を砕いたままで磨かれていないもの石らしくゴツゴツしている
タンブル
大きな結晶を砕いたのち磨いたもの磨かれたことによって元々の輝きや透明度が増す
スライスカット
平たくカットして磨いたもの表面の模様が見やすい
ファセット
石の表面を多数の切り口でカットして磨いたもの計算されたカットから反射した光が輝く
カボション
ドーム状にカットして磨いたもの。真上から見た形は様々で石の模様や色が際立つ
鉱物を知る